ペットの終活は何をすべき?後悔しないためにやっておくこと

「いつかは来るお別れの日」。愛するペットと暮らす飼い主様であれば、一度は考えたことがあるのではないでしょうか。けれど、元気な今だからこそできる準備があります。

ペットの終活とは、大切な家族との残りの時間をより穏やかに、より愛おしく過ごすための「安心の土台作り」です。この記事では、後悔しないために今からできる準備について、具体的にご紹介します。

目次

なぜ今「ペットの終活」が必要なのか?

ペットの終活は、決して悲しい準備ではありません。むしろ、飼い主様とペット双方の「もしも」に備えることで、今この瞬間をより大切に過ごせるようになるのです。

飼い主とペット双方の「もしも」に備える

医療技術の進歩により、犬や猫の平均寿命は延びています。喜ばしいことである反面、人間と同じように介護や高度な医療が必要な期間も長くなりました。

同時に、飼い主様ご自身の入院や怪我、突然の不在といったリスクも無視できません。もし明日、あなたが家に帰れなくなったら、自宅で待つペットはどうなるでしょうか。ごはんの種類、薬の時間、トイレの場所……それらを知っているのは、世界であなただけかもしれません。

情報を可視化し、誰にでも分かるようにしておくことは、万が一の時にペットの命と生活を守る命綱となります。

お別れの時に「後悔」を残さないために

ペットとの別れは、ある日突然訪れることも少なくありません。深い悲しみと動揺の中で、冷静に葬儀社を探したり、費用の判断をしたりすることは非常に困難です。

「もっとこうしてあげればよかった」という後悔は、その後のペットロスを重くする原因にもなります。ペットが元気なうちに「どう見送ってあげたいか」という希望を整理しておくことで、最後の一瞬まで迷いなく愛情を注ぐことに集中できるようになります。

【保存版】ペットの終活でやっておくべき3つの準備

ペット終活として取り組んでおきたい準備は、大きく分けて3つあります。どれも特別な知識は必要なく、今日から始められるものばかりです。

1. ペットの基本情報と「エンディングノート」の作成

終活の第一歩として最も手軽で重要なのが、ペットに関する情報を、記録として残しておくことです。市販の「ペット用エンディングノート」を使うのも良いですが、普通のノートでも構いません。以下の項目を書き出してみましょう。

  • 基本情報:名前、生年月日、性別、犬種・猫種、マイクロチップ番号
  • 健康状態:既往歴、現在治療中の病気、かかりつけ動物病院の連絡先、投薬情報(薬の名前・量・回数)
  • 生活習慣:フードの銘柄と量、アレルギーの有無、トイレの場所、散歩のコース、性格(怖がり、人が好きなど)

これらがまとまっていれば、緊急時に家族や友人に世話を託す際もスムーズで、ペットのストレスを最小限に抑えられます。

2. 医療費・介護費などの「お金」のシミュレーション

シニア期に入ると、医療費や介護費用は想像以上に高額になるケースがあります。最後まで十分な治療を受けさせてあげるためにも、経済的な備えは欠かせません。

現在のペット保険の補償内容が高齢になっても適切かを見直したり、医療費専用の貯蓄を始めたりすることが安心材料になります。また、飼い主様自身に万が一のことがあった場合に備え、ペットの飼育費用として財産を残す「ペット信託」といった法的な仕組みがあることも、知識として持っておくと良いでしょう。

3. お見送りと供養方法の事前検討

いざという時に慌てないために、どのような形で見送りたいかを事前にイメージしておくことも大切です。

ペットの火葬には、他のペットと一緒に火葬する「合同火葬」、家族だけで火葬する「個別火葬」、火葬車が自宅まで来てくれる「訪問火葬」など、いくつかの種類があり、それぞれ費用や流れが異なります。

「住み慣れた自宅の近くで見送りたい」「家族の手でお骨上げをしてあげたい」など、ご家族の希望に合うプランや業者を事前にリサーチしておきましょう。

<関連記事>

自分が世話できなくなった時の「託し先」を決める

ペット終活において見落とされがちなのが、飼い主様自身に何かあった時の備えです。ペットが安心して暮らし続けられるよう、託し先についても考えておきましょう。

一時的な預け先と恒久的な引き取り先

飼い主様が一時的な入院をする場合などの「短期的な預け先」と、飼育継続が困難になった場合の「新しい家族(里親)」は区別して考える必要があります。

まずは家族や親族と話し合い、「もし自分に何かあったらお願いできるか」を確認し、誰がキーパーソンになるかを決めておくことが理想です。頼める人がいない場合は、信頼できる友人や知人に相談し、承諾を得ておくようにしましょう。

老犬・老猫ホームや保護団体の活用

親族や知人に頼むことが難しい場合は、ペットと一緒に入居できる高齢者施設や、終生飼育を行ってくれる「老犬・老猫ホーム」などをリサーチしておきます。

新しい飼い主を探す「里親募集」という選択肢もありますが、高齢のペットの場合は条件が厳しかったり、引き取り手が見つからなかったりするリスクもあります。一つの方法に固執せず、複数の選択肢を持っておくことが、大切な家族の行き場を守ることにつながります。

ペット終活を始めるタイミングと続けるコツ

こうした準備を「いつ始めればいいの?」と迷う方も多いかもしれません。ペット終活は、早すぎるということはありません。

思い立った「今日」が始めどき

「まだ元気だし、早いかもしれない」と思っている今こそが、ペット終活を始める最適なタイミングです。シニア期に入ってからでは、ペット保険への新規加入が難しくなったり、判断力が鈍ったりすることもあります。

最初から完璧なノートを作ろうとする必要はありません。まずはスマートフォンの写真を整理したり、ごはんの情報をメモしたりする程度から始めてみましょう。小さな一歩が、将来の大きな安心になります。

<関連記事>

情報は定期的にアップデートする

ペットの食事の好みや健康状態、動物病院の情報などは、時間とともに変化します。一度書いたら終わりではなく、定期的に見直すことが大切です。

例えば、「毎年ペットの誕生日」や「ワクチンの接種日」など、年に1回は見直す日を決めておくと、無理なく習慣化できます。その際、ペットへのメッセージや思い出の写真を追加していくと、ノート自体がかけがえのない宝物になっていくはずです。

まとめ|ペット終活は「今」を大切にするための準備

ペット終活は、決して悲しい準備ではありません。これからの限られた時間を、不安なく、より愛おしく過ごすための「安心の土台作り」です。

エンディングノートにペンを走らせる時間は、愛するペットへの感謝や愛情を再確認する温かい時間になることでしょう。「あなたに出会えてよかった」。その想いを形にするために、まずはノートを1冊用意することから始めてみませんか。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ペット火葬・出張火葬専門シーユーアゲイン編集部です。大切な家族であるペットに最後にしてあげられる火葬、葬儀について情報発信していきます。残念ながら死は誰にも訪れます。突然訪れることもあります。最後の最後に後悔しないよう「今できること」を一緒に考えていければと思います。

目次